コーヒーの資格っていくつかあるけどれど、コーヒーマイスターってどう?メリットが知りたい!
今回はこんな悩みに答えます。
コーヒーマイスターのモフです。
コーヒーインストラクター、コーヒーソムリエ、コーヒーマイスター、・・・。
コーヒーの資格をとろうと思って、ネットで調べてみるといろいろな資格がいろいろな資格が出てきた。
いったいどの資格を取得しよう?
わたしも悩みました。
せっかくお金と時間をかけて、取得するのであればメリットが大きいものが良いですよね。
この記事を読めば、コーヒーマイスターのメリットがわかります。
コーヒーマイスターは、コーヒー業界に属するプロフェッショナルが取っておきたい資格。
SCAJ(日本スペシャリティコーヒー協会)が認定している資格なので、スペシャリティコーヒーを扱っている会社・店舗で必要とされます。
カフェ開業を目指す方は、開業前に取っておきたい。
資格をとると、自信を持てお客様にコーヒーを販売できます。
筆者は2018年にコーヒーマイスター試験を受験し、1度で合格しました。
今回の記事を読めば次のことがわかります
- コーヒーマイスターを取得するメリット
- 資格取得の費用
- 認定試験の合格率
それでは始めていきますね。
1.コーヒーマイスターを取得するメリット3選
資格を取得するメリットをお伝えします。
メリット1:コーヒーに関する体系的な知識が身に付く
認定試験は、テキストの全体からまんべんなく出題されます。認定されるためには、コーヒーに関する体系的な知識を頭にいれる必要があります。具体的には、次の内容です。
- コーヒーマイスターとは
- コーヒーとカフェの歴史
- コーヒーの生豆
- コーヒーの産業・経済
- コーヒーの産地
- コーヒーの抽出技術と食器の知識
- コーヒーの科学と健康
※COCCEE MEISTER TRAINIG COURSE TEXTBOOKより抜粋
メリット2:資格を取得すると自信がつく
体系的な知識を頭にいれて、認定試験に合格することで、「ひととおりコーヒーに関する知識を持った人」として自信が持てます。
カフェを開業する、カフェの店員に応募する等次の一歩が踏み出しやすくなります。
誰かに認めてもらうのは大きいです
メリット3:信用が得られる
コーヒーマイスター資格を持っていると、コーヒーに詳しい人として認められます。
お店の入り口に資格の認定証を掲示しているコーヒー店もあります。
猿田彦珈琲の大塚社長は、開業直前のタイミングでコーヒーマイスター資格を取得したそうです。
またコーヒーマイスター資格取得を奨励しているコーヒー会社もあります。
2.コーヒーマイスターとは
そもそもコーヒーマイスターって?
という方のために、コーヒーマイスターとは何かお話します。
コーヒーマイスターは「一般社団法人 日本スペシャリティコーヒー協会 SPECIALITY COFFEE ASOCIATION JAPAN (略称SCAJ)が認定している資格です。
SCAJは、コーヒーマイスターを次のように定義しています。
コーヒーマイスターとはひとことで言えば、コーヒーの飲用者にそのおいしさや楽しさを伝えるプロフェッショナルのこと
SCAJ COFFEE MEISTER TRAINING COURSE TEXT BOOK 1-1コーヒーマイスターの使命より抜粋
1999年から認定制度が始まり、2023年12月末時点で認定者は日本全国に6717名います。
(データはSCAJ公式HP コーヒーマイスターとは より引用 https://scaj.org/meister/about-meister)
たくさんの方が資格を取得してコーヒー業界で活躍されています。
3.コーヒーマイスター資格の取り方
コーヒーマイスター資格に挑戦しようと思った方に、資格の取り方をお伝えします。
コーヒーマイスター資格は、SCAJの会員にならなければ取得できません。
まず、SCAJの会員になります。
SCAJには複数の会員種別があり、自分の属性にあった会員になる必要があります。
SCAJ会員種別 | 会員種別説明 | 年会費 |
---|---|---|
法人会員 | 所属している会社・店舗がSCAJの会員となっている場合 | 法人として会員になっていれば個人で費用は必要ない |
個人A会員 | コーヒー業界に係るお仕事をされている方 | 3万円 |
個人B会員 | コーヒーショップ起業予定者向けの1年間限定の会員種別 | 2万円 |
個人C会員 | コーヒー業界に携わっていない方 | 1万円 |
個人会員になって、コーヒーマイスター資格取得を目指す方は、個人B会員がおすすめです。
個人C会員は費用が安くて良いのですが、コーヒーマイスター養成講座の申し込みがキャンセル待ちからのスタートとなり、なかなか受験する機会が得られません。
1年間個人B会員になって、コーヒーマイスターの認定を受けることをおすすめします。
SCAJが開催しているコーヒーマイスター養成講座に申し込みます。
コーヒーマイスター養成講座は、春と秋の年2回。
東京と大阪でそれぞれ2回ずつ開催されます。
申し込みはSCAJのHPから行えます。
コーヒーマイスター養成講座のなかに、コーヒーマイスター資格の認定試験も含まれています。
コーヒーマイスター養成講座へ申し込むと、テキストが送られてきます。
約3か月後に行われる資格検定試験に向けて、テキストの勉強を計画的に進めます。
コーヒーマイスター用背講座期間中に座学とカッピングの実技講習からなる実技講習会が、開催されます。
実技講習会への参加がコーヒーマイスター認定試験受験の条件です。
カッピングの実技講習では、はじめての方でもできるようように丁寧に教えていただけます。
カッピング技術の巧拙は、認定試験で評価されません。
記述式の筆記テストを受けます。
テキストの内容から、100問。
1問1点で、60点以上が合格です。
実技テストはありません。
4.コーヒーマイスター資格取得・更新の費用
コーヒーマイスター資格取得・維持の費用を説明していきますね。
4.1コーヒーマイスター資格取得費用
資格取得には以下の費用が必要です。
- SCAJ年会費 個人会員Bの場合20,000円 、個人会員Cの場合10,000円
- 「コーヒーマイスター養成講座」受講料 39,000円
- 不合格の場合 再受験料 10,000円
コーヒーマイスター資格はSCAJの会員にならなければ取得できません。
※個人会員Bは起業予定者のための1年間限定の会員区分です。コーヒーマイスター養成講座の優先受講権が得られます。
個人会員Cは、コーヒーマイスター養成講座にキャンセル待ちから申し込むことになります。
コーヒーマイスター講座は人気があります。
私は、最初個人会員Cでキャンセル待ちからの申し込みを狙っていましたが、なかなかキャンセルが出ず、個人会員Bに変更して受講しました。
4.2コーヒーマイスター資格維持費用
資格維持には以下の費用が必要です。
- SCAJ年会費 個人会員Cの場合10,000円
- 資格更新料 有効期間3年間で10,000円
コーヒーマイスターにかかる費用をより詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
5.コーヒーマイスター認定試験
気になるコーヒーマイスター認定試験についてお伝えしていきますね。
5.1 コーヒーマイスター試験概要
認定試験は記述式の試験で行われます。
試験時間 | 60分 |
問題 | 100問(1問1点) |
合格基準 | 60点以上 |
60分で100問というと時間内に終わるのか、不安に思われる方もいるかと思います。
試験は、60分あれば終わる内容なので心配ありません。
わたしが受験した際には、半分以上の方が、終了時間の前に解答を終了し、途中退出していました。
5.2 コーヒーマイスター試験の出題範囲
出題は約130ページからなる「SCAJ COFFEE MEISTER TRAINING CORSE TEXT BOOK」の全範囲からまんべんなくされます。
- コーヒーマイスターとは
- コーヒーとカフェの歴史
- コーヒーの生豆
- コーヒーの産業・経済
- コーヒーの産地
- コーヒーの抽出技術と食器の知識
- コーヒーの科学と健康
5.3 コーヒーマイスター試験合格率
コーヒーマイスター試験の合格率は、平均70%前後です。
しっかりと勉強していれば難しい試験ではありません。
とはいえ、誰でも受かるというわけではありません。
コーヒーマイスター試験に挑戦するにはSCAJの会員になる必要があります。
SCAJの法人会員の社員の方。
個人でも、SCAJの会費を払っても受験しようという、モチベーションの高い方が多く受験しています。
そのため、合格率が高いということもできます。
しっかりと勉強すれば受かります!
くわしくコーヒーマイスター試験の合格率について知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
5.4 コーヒーマイスター認定試験問題例
わたしが受験した認定試験で覚えている問題をお伝えします。
この問題が必ずでるというわけではありません。
問題の形式・難易度を知るための参考にしてください。
5.4.1 インドネシアの地理
コーヒーの産地に関する地理の問題として、インドネシアのスマトラ島とスラウェシ島の位置を問う問題が出ました。
5.4.2 食器の知識
コーヒーカップの写真が提示されて、ブランドとその国名を答える問題が出題されました。
マイセン(ドイツ)、リチャードジノリ(イタリア)、ウェッジウッド(イギリス)、ロイヤルコペンハーゲン(デンマーク)が出ました。
どちらの問題もテキストで説明されています。
勉強して、知っていれば答えられる問題です。
6.コーヒーマイスター養成講座の流れ
コーヒーマイスター養成講座を受講して、認定試験に合格するとコーヒーマイスターです。
コーヒーマイスター養成講座の流れを説明していきますね。
コーヒーマイスター養成講座のテキストがSCAJから郵送されます。受け取り次第自習を開始します。
3か月後の試験までの日程を考えて計画的に勉強をすすめます。送られてきたテキストを覚えるくらい読み込みます。
試験までの間に半日の集合教育があります。
SCAJの講師から、テキストで特に重要な内容(精選処理方式等)の説明があります。
ここで説明されたことは、特に試験にでやすいところなので、聞き漏らさずにメモし、試験まで復習します。
座学のあとに、カッピングの実技研修があります。カッピングが初めての人でも丁寧に教えてもらえるので、大丈夫です。
記述式100問を60分間で解くテストです。カッピングの実技テストはありません。
おめでとうございます!
合格すると、認定証と認定バッジがSCAJから郵送されます。
7.これからコーヒーの勉強をはじめる方におすすめの一冊
いずれはコーヒーマイスターを取得したい。
これからコーヒーの勉強をはじめる方向けにおすすめの一冊を紹介します。
日本スペシャリティコーヒー協会の会長を務めていた田口護さんが監修した”珈琲事典 学研プラス”です。
この本は、抽出方法、アレンジドリンク、コーヒー豆の産地、焙煎、カッピングなど広い知識がオールカラーでわかりやすく紹介されています。
わたしが、コーヒーに興味を持って初めて購入した本です。
コーヒーって楽しい、もっとコーヒーのこと知りたいと思わせてくれる一冊。
ぜひ読んでみてください。
8.コーヒーマイスターのよくある質問
コーヒーマイスターについて、よくある質問に回答します。
- 過去問はありますか?
-
過去問はありません。認定試験では出題用紙は回収されます。
- コーヒーマイスターには、3級、2級、1級があるの?
-
コーヒーマイスターに級はありません。
上位資格として、アドバンストコーヒーマイスターがあります。
この資格は、コーヒーマイスター資格保有者が挑戦できる資格です。
以上、コーヒーマイスターのメリット3選|プロを目指すなら取りたい資格でした。
※記事中の価格は2024年秋試験募集時点(2024年6月時点)のものです。
コメント