コーヒーマイスター試験って合格率70%なんだ!?
この資格は簡単に取れそうね!!
こんにちはコーヒーマイスターのモフです。
コーヒーマイスター試験の合格率は試験内容・参加者によって変動はありますが、平均70%程度です。
70%と聞くと、簡単に取れそうだと感じる方、多いのではないでしょうか。
2022年秋試験までは平均80%の合格率だったのが、2023年春試験から70%に下がっているのも不安なところ。
コーヒーマイスター試験は難しくはありません。
しかし十分な準備をせずに受験すると不合格になります。
せっかく、時間とお金をかけて受験して不合格になったら残念ですよね。
大丈夫!一発合格したわたしの経験をもとに学習方法をお伝えします。
- コーヒーマイスター試験の合格率が70%でも甘くない理由
- 合格するための学習計画
筆者は、2018年にコーヒーマイスター試験を受験し、1度で合格しています。
それでは、はじめていきましょう。
1.コーヒーマイスター資格とは
コーヒーマイスター資格は、コーヒーに関する高度な知識を持つ専門家を認定する資格です。
1.1 コーヒーマイスター資格はコーヒーのプロフェッショナルである証
コーヒーマイスター資格は、コーヒーの品質や抽出方法、焙煎技術、生産地の理解など、コーヒーに関する幅広い知識を要求します。
コーヒーマイスター資格は、一般社団法人日本スペシャリティコーヒー協会(SCAJ)によって設立された制度であり、コーヒー文化の向上と普及を目指しています。
この資格を持つことで、コーヒー業界での専門家としての地位を確立し、コーヒーの品質向上や普及活動に貢献する機会を得ることができます。
1.2 コーヒーマイスター資格には試験がある
コーヒーマイスター資格を取得するには試験を受ける必要があります。
試験は1年に2回、春と秋。
コーヒーの歴史、生産地の理解、焙煎技術、抽出方法、カッピングなどに関する幅広い知識が問われます。
筆記試験のみで、実技試験はありません。
カッピングの実技講習会受講が、認定試験受験の条件になっています。
ですが、カッピングを実技で評価されることはありません。
コーヒーマイスター資格は、コーヒー業界の専門家やバリスタ、コーヒー愛好家など、コーヒーに関わる人々にとって非常に価値のある資格です。
この資格を持つことで、コーヒーに関する知識や技術の向上、自身の専門性の証明、さらなるキャリアの発展など、様々なメリットを得ることができます。
コーヒーマイスター取得のメリットをくわしく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
2.コーヒーマイスター試験の合格率
コーヒーマイスター試験は、60分間に1問1点の問題が100問出題されます。
合格点は60点以上。
合格率は平均70%です。
受験者の数や試験の難易度によって合格率は異なります。
2.1 2023年春試験の案内から合格率が70%に下がっている
わたしが受験した2018年は合格率は平均80%と公表されていました。
SCAJの公式HPを調べてみると、2023年春試験から合格率が70%前後に低下。
2022年秋試験まで合格率80%前後とアナウンスされていました。
合格率低下の理由として考えられるのは以下の2点です。
- 受験者のレベルが下がった
- 問題が難しくなった
コーヒーマイスターの認知が広がり受験者層のすそが広がった、もしくは問題が難しくなったということが考えられます。
問題の出題を変更したというアナウンスはSCAJから出ていないので、たまたま受験者の苦手な分野の出題が多かったということもあります。
すぐに受験しない方は今後の傾向に注意が必要です。
2.2 とはいえ合格率は70%ある
とはいえ、合格率は70%です。
出題範囲は決まっているので、計画的に学習すれば、合格できます。
合格率の数値を見て、甘い考えで受験すると失敗します。
自身の学習に集中し、必要な知識を計画的に習得することが重要です。
最終的な成功は自分の努力と情熱にかかっています。
3. 合格率の影響要因
コーヒーマイスター試験の出団範囲は広いです。
出題範囲と、わたしの提案する学習計画案を紹介します。
3.1 問題の難易度は高くないが試験範囲が広い
コーヒーマイスター試験は、コーヒー全般の知識を問う試験です。
試験内容は以下のような領域から構成されています。
試験範囲 | 内容 |
---|---|
1.コーヒーマイスター | コーヒーマイスターとは何か、SCAJの設立、日本のコーヒー団体の体系、スペシャリティコーヒーの定義 |
2.コーヒーとカフェの歴史 | コーヒーが飲まれ始めた起源、イスラムからヨーロッパへのコーヒー伝搬、コーヒー栽培の歴史、カフェの歴史、世界と日本のコーヒーの歴史 |
3.コーヒーの生豆 | コーヒー生豆とは何か、コーヒーの品種、コーヒー豆の生産地域、コーヒー生豆の生産処理、商品として取引される際の生豆の荷姿、コーヒー生豆の見分け方 |
4.コーヒーの産業・経済 | コーヒー栽培と生産過程、生産国ごとの生豆の流通経路、コーヒーの国際取引方法、スペシャリティコーヒー誕生の歴史、サステナブルコーヒー |
5.コーヒーの産地 | コーヒー産地の国々の自然環境とその土地のコーヒーの特徴 ブラジル、コロンビア、メキシコ、グアテマラ、エルサルバドル、ニカラグア、コスタリカ、パナマ、ジャマイカ、ハワイ、インドネシア、インド、ベトナム、エチオピア、タンザニア、ケニア、ウガンダ、コートジボワール |
6.コーヒーの抽出技術と食器の知識 | おいしいコーヒーをいれるための基本、コーヒーの挽き方、コーヒーに適した水、コーヒーの抽出技術(ペーパードリップの抽出方法、ネルドリップの抽出方法、サイフォンの抽出方法、ウォータードリップの抽出方法、フレンチプレスの抽出方法、家庭用直下式エスプレッソの抽出方法、パーコレーターの抽出方法、エスプレッソの抽出方法、カプチーノとカフェラテ・カフェオレの違い) コーヒーの保存、食器の知識(マイセン、アウガルテン、リチャードジノリ、ウェッジウッド、ロイヤルコペンハーゲン、ヘレンド) |
7.コーヒーの科学と健康 | コーヒーに含まれる成分、焙煎について、伝熱の構造、焙煎機の種類、焙煎による豆の変化、コーヒーと健康 |
SCAJコーヒーマイスタートレイニングコーステキストの構成から抜粋して筆者作成
これらの領域からまんべんなく出題されるため、十分に準備して試験に臨まなければ合格できません。
試験の難易度は個人の経験や学習スタイルによっても影響されます。
コーヒーって面白いかもとおもって、趣味として始めたばかりの方には正直難しいのではないかと思う出題範囲の広さがあります。
国ごとの生豆流通経路などビジネスとしてのコーヒーの知識も問われます。
プロとしてこれからやっていく、または既に活動している人に適した出題範囲です。
わたしが受験した際の出題例を以下の記事にあげています。参考にご覧ください。
3.2 試験までの期間は3か月
テキストの配布から試験までは3か月間。
しっかりと学習計画を立て、試験に向けた準備を進めることが重要です。
試験で出題されるのは、配布されるテキストからのみです。
テキストの内容をひたすら自分のものにしていけば合格できます。
ほかに参考書は必要ありません。
テキストにわからない内容があれば、試験までの期間に1度ある集合教育の際に質問できます。
3.2 勉強方法と準備の重要性
コーヒーマイスター試験に合格するためには、適切な勉強方法と準備が不可欠です。
以下に、わたしの提案する効果的な勉強方法について説明します。
学習期間 | 学習方法 |
---|---|
試験3か月前から1.5か月前 | テキストが届き次第、学習を開始する。 1週間にテキスト1章ずつくらいのペースで7週間かけてひととおり頭にいれる。 |
1.5か月前から試験0.5か月前 | 自分の苦手な範囲を重点的に、学習する。 この間に1度ある集合教育でわからない部分を確認する。 |
0.5か月前から試験当日 | 再度全体を読み直して、学習の漏れや、弱点部分が覚えられているか確認する。 |
3.3 わたしの受験経験から気づいた大事な点
わたしは、2018年に受験しました。
一番の反省は、テキスト到着後すぐに学習を始めなかったことです。
集合学習の1週間前から学習を開始して、ギリギリのラインで試験を突破しました。
問われる範囲は広いです。
地名や歴史など覚えにくいこともたくさんあります。
テキストが到着したらすぐに学習を始めて、与えられた時間を有効に使って合格してください。
勉強すれば合格できます。
4.まとめ
コーヒーマイスター試験の合格率、出題範囲の広さ、おすすめの学習計画を紹介してきました。
ここまで読んでいただいて、コーヒーマイスター試験が難しくはないが甘くない理由がわかりましたね。
ぜひ、計画的に学習して合格してください。
以上、【2023年秋試験対応】コーヒーマイスター試験の合格率70%でも甘くない理由でした。
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