カルディのフォーティスっていう焙煎機どう?
今回は、このようなお悩みに答えていきます。
こんにちは、コーヒーマイスターのモフです。
手振り焙煎、手回し焙煎。
手が疲れる・・・、もっとらくに焙煎できればよいな・・・。
焙煎をはじめてみると、ほしくなる自動焙煎機。
カルディ フォーティスってどうなんだろう???
自動焙煎機、憧れますよね。
今回の記事を読めば、疑問が解消します。
カルディ フォーティスを実際に購入して、使っている経験をもとにお伝えします。
筆者は、コーヒーマイスターの資格を保持し、コーヒー全般の知識を有しています。
それでは、はじめていきましょう。
1.カルディフォーティスの特徴
自動焙煎機カルディフォーティスは業務用の大型焙煎機を小規模生産用にコンパクトにしたようなマシン。
プロを目指す方には、自動焙煎の入門機として扱いやすいマシンです。
特徴を紹介していきますね。
1.1 生豆を600gまで焙煎できる
カルディフォーティスは生豆最大600gまで焙煎できます。
600gの生豆を焙煎すると10%~20%の水分が抜けて、およそ500gほどのコーヒー豆ができます。
焙煎機本体と熱源があれば、焙煎できます。
家の外部に煙突を立ち上げる必要はありません。
1.1.1 きれいな香味を出すにはチャフコレクター&クーラーを導入
本体と熱源があれば、焙煎できると言いましたが1点補足。
酸味と甘味をきれいに出す焙煎をしたのであれば、別売りのチャフコレクター&クーラーが必要です。
チャフコレクター&クーラーは、焙煎窯内部の空気を強制的に排出する機械。
チャフコレクター&クーラー無しで焙煎すると、煙でいぶされたようなスモーキーな香味のコーヒーになりやすいです。
スモーキーさよりも、コーヒー豆が持っている酸味や甘味を出したいのであれば、チャフコレクター&クーラーの導入をおすすめします。
チャフコレクター&クーラーを導入すると、きれいな香味に焼けますよ。
1.2 別途熱源が必要
カルディフォーティスには、ガスバーナーなどの熱源はついていません。
別途、カセットコンロなどを用意する必要があります。
カルディフォーティスは重量およそ20kg。
20kgの荷重に耐えられるカセットコンロを用意しましょう。
わたしは、イワタニのカセットフー タフまるを使っています。
カセットフー タフまるは耐荷重20kgです。
2.カルディフォーティス 商品タイプの違い
カルディフォーティスには、半熱風式と直火式、データロギングの有無によって4種類の商品タイプがあります。
- 半熱風式 or 直火式
- データロギング 有 or 無
2.1 半熱風式 or 直火式
Amazonより引用
カルディフォーティスには、窯の構造により2種類の商品があります。
円筒形のドラムを用いた半熱風式と、ドラムに無数のパンチング穴をあけた直火式です。
一般的に直火式は火で豆が直接あぶられるため火加減の調整が難しく、コーヒーの香味表現が豊か。
半熱風式は、比較的火加減の調整は容易で、同じ香味のコーヒー豆を再現しやすいと言われています。
ご自分のレベルや、目指す焙煎によって選びましょう。
わたしは、焙煎の容易さと再現性を重視して半熱風式を購入しました。
2.2 データロギングありor なし
カルディ フォーティスには、デジタル温度計がついています。
デジタル温度計は、窯内温度と豆温度の2種類を同時に逐次計測できます。
カルディ フォーティスの商品タイプは、デジタル温度計の種類により2種類。
”基本型温度計”と、パソコンに接続してデータを管理・保管できる”データロギング温度計”です。
わたしのおすすめは、データロギング温度計。
窯内の温度データを、グラフでリアルタイムに表示できるので、焙煎の状況を把握しやすくなります。
焙煎の再現性も高まります。
無料で利用できる”Artisan“をパソコンにインストールして、窯内温度データをグラフ表示できます。
Artisanはネットから入手できます。
3.カルディフォーティスの良かった点
カルディフォーティスを使用して感じる、良かった点を紹介します。
3.1 焙煎がらくにできる
カルディフォーティスを使うと、らくに焙煎できます。
フォーティスの前は手回し焙煎機”ユニオン サンプルロースター”を使っていました。
手を動かさないで焙煎できるのは、相当らくです。
手回し焙煎機では、1回焙煎するのに余熱から含めて20分ほど窯を回し続ける必要があります。
1回の焙煎で疲労感があり、大量に焙煎するのは難しいです。
カルディフォーティスでは、らくに何回も焙煎できます。
3.2 豆の変化に集中できる
手回し焙煎機では、常に窯を回しながら、火加減の調整や豆の確認を行います。
カルディ フォーティスでは、手を回し続ける必要がなく、豆の変化に集中。
計画通りに焙煎しやすいです。
3.3 焼きムラがすくない
カルディフォーティスは、決まった速度で安定して窯が回転します。
焼きムラの少ない豆を焙煎できます。
3.4 自動でデータが取得でき再現しやすい
カルディ フォーティス データロギング温度計モデルは、窯内部と豆温度の逐次変化がパソコンにグラフで記録されます。
記録されたものは後日、振り返れます。
焙煎を再現しやすいです。
3.5 家庭で消費するには十分量を焙煎できる
カルディ フォーティスは最大500gほどのコーヒー豆が焙煎できます。
1杯10gで抽出すると、50杯分。
毎日2杯ずついれると、25日分のコーヒー豆が1度の焙煎でできます。
4.カルディフォーティスの残念な点
次に、残念だった点を紹介しますね。
4.1 商品到着までに時間がかかる
フォーティスを製造している、カルディは韓国の会社です。
日本の輸入食品とコーヒー豆を販売しているカルディコーヒーファームとは、別の会社です。
2024年11月時点で、日本にカルディ焙煎機の販社はありません。
Amazonには、中国、韓国、アメリカの事業者が出品しています。
わたしは、アメリカの事業者からカルディフォーティスを購入。
注文から到着までに15日かかりました。
4.2 マニュアルが英語
カルディ フォーティスのマニュアルは英語表記です。
わたしは、スマホのGoogleレンズをかざして翻訳。
適当でないと思える訳は、辞書を引いて読みました。
4.3 スモーキーな香味になりやすい
カルディ フォーティスは焙煎機本体のみで焙煎すると、スモーキーな香味になりやすいです。
酸味や甘さをきれいに出したコーヒーにしたい場合、チャフコレクター&コーヒークーラーの導入がおすすめです。
4.4 使うたび運ぶのは重くて大変
キッチンに焙煎機を設置するのは、同居家族がいる場合大変です。
わたしは、リビングの隅にカルディフォーティスとチャフコレクター&コーヒークーラーを置き、焙煎のたびにキッチンに運びます。
焙煎機、重い。
カルディ フォーティスは21kgあります。
5.まとめ
カルディ フォーティスを1か月使用して感じている良かった点、残念だった点を紹介してきました。
カルディフォーティスを導入すると、焙煎の肉体的な作業負荷が減り、再現性が高い焙煎ができるようになるとわかりましたね。
カルディフォーティスは、プロを目指す方には自動焙煎機の入門としておすすめ。
ぜひ、カルディ フォーティスで焙煎技術を磨いてくださいね。
以上、【レビュー】カルディ フォーティス コーヒーロースターを1か月使用してでした。
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